トップメッセージ
皆さまの平素のご支援に厚くお礼申し上げます。
2020年4月から開始した中期経営計画「FELIZ 115」は4年目を終えました。2022年度の業績低迷から計画を立て直し、事業環境の変化への対応、収益構造の再構築を実施した地盤固めの1年でもありました。その結果、原油・ナフサをはじめとする原材料やエネルギー価格の高騰にともなう製品の価格改定は進み、ハイエンドサーバー向け電子材料の新規開発も実り、売上を牽引しました。また、経費削減活動も利益に貢献しました。
2023年度は経済環境や市況などに左右されにくい事業体質の構築に努め、全社一丸となって業績回復をめざしました。今期は5カ年経営計画の最終年度を迎えます。年間標語に「成果への執着心」を掲げました。ここでの執着心とは、やる気やこだわりを持ち、最後までやり遂げることを意味します。当社を取り巻く環境はまだ不安定で急速な市況回復は見通しにくい状況ではありますが、営業提案力と研究開発力の強化、人事制度改革、ライフサイエンス事業の展開を進めてまいります。
特に注力すべきSDGs5項目を抽出し、サステナビリティ開示に取り組みます。気候変動、人的資本、人権尊重などの課題に対処するための委員会も設置しました。また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応も実施しています。
株主の皆さまへ
8月に京都駅八条口前へ本社を移転しました。駅前至近の利便性を活かしてステークホルダーの皆さまとの交流の機会を増やし、本社部門と大阪支社の統合により、連携強化とコミュニケーションの活性化を図ります。社員が働きやすく、高いパフォーマンスを発揮できる空間を設定し、社員エンゲージメントの向上と企業の持続的成長につなげます。当社は、化学メーカーの研究開発型企業であることを再認識し、中期経営計画の最終年度に相応しい業績を収めるよう努めてまいります。より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長