トップメッセージ

(写真右)代表取締役社長 山路 直貴
(写真左)代表取締役常務取締役 清水 伸二
1909年の創業以来、当社は社是に「産業を通じて、国家・社会に貢献する」、社訓に「品質第一、原価逓減、研究努力」を掲げ、化学の素材メーカーとして事業を運営してきました。明治時代の殖産興業の時期に、効率的に蚕から絹糸を取り出す薬剤「蚕繭解舒液(さんけんかいじょえき)」を開発したのが当社の始まりです。この技術は、紡糸の生産性を向上し、絹産業における量産技術の確立に寄与しました。そこから生まれた界面技術は、当社のコア技術、成長の源です。
当社は、規模を追わず独自性で評価される「ユニ・トップ」企業をめざしています。界面活性剤をはじめとする多様な技術を組み合わせ、幅広い産業分野に材料を提供することが強みです。近年では、デジタル化や脱炭素への対応、健康社会や循環型社会の実現に寄与する材料開発に注力しています。「電子・情報」「環境・エネルギー」「ライフ・ウェルネス」「コア・マテリアル」の4つの事業領域で収益強化を図ります。研究開発型企業としてお客さまのニーズに応える付加価値のある製品づくりに取り組んでいます。
2025年4月より、5カ年中期経営計画「SMART 2030(スマート ニイゼロサンゼロ)」を始動しました。新たな企業価値を創造し、行動規範を整え、人財の充実に取り組みます。当社のビジョンは、「社会のさまざまな課題を解決するスマート・ケミカルパートナー」となることです。「ユニ・トップ」「サステナビリティ」「チャレンジ」の3つをキーワードに、人的資本を含む無形資産の最大化と企業の成長を連動させる戦略を実行します。
企業の原点は何よりも「人」だと考えています。社員の成長とチャレンジを重視し、取り組む意欲向上に努めます。稼ぐ力の強化と高収益構造への転換を図り、利益を生み出す企業へと変革してまいります。
地球温暖化や資源の枯渇などの環境問題、また少子高齢化などさまざまな社会課題が私たちの暮らしを取り巻いています。当社は、環境や生活の安全性や快適性などを高めるため、「こたえる、化学。」を追求します。
今後とも当社グループへのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 山路 直貴
代表取締役常務取締役 清水 伸二