
研究開発職
研究開発の現場で顧客課題と向き合いながら技術を磨き、その経験を基盤に組織運営へと役割を広げてきた技術者のキャリアを紹介します。専門分野に軸を置きつつも、製品領域や立場の変化を前向きに受け止め、新たな挑戦を重ねてきた歩みは、第一工業製薬ならではの成長環境を体現しています。研究と人、組織をつなぎながら価値創出に取り組む姿を通じて、技術者の多様なキャリアの可能性をお伝えします。
所属:事業本部 コア・マテリアル事業部 コア・マテリアル研究部
入社年:2004年
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私は、入社以来約17年間、繊維加工や接着剤、金属・フィルムのコーティング用途などに使用される水系ウレタン樹脂の研究開発に携わってきました。基礎研究というよりも、お客様のニーズや課題を丁寧にうかがい、それに応える「開発型」の仕事です。この経験を通じて、常に顧客視点で考えることの重要性を学びました。スピードや性能はもちろん、品質や供給安定性も含め、「当社の製品を使っていただく価値は何か」を考え続ける姿勢が、信頼につながると実感しています。
その後、当社のコア技術を担う研究部門の部門長を務めています。界面活性剤をはじめ、食品・香粧品分野の糖・セルロース材料、電子基板用封止材、建築・土木向けウレタン樹脂、電子部品・産業用プラスチック向け添加剤など、多岐にわたる製品・技術に関わりながら、次の柱となる製品開発に挑戦しています。
部門異動や組織変更を経験された時に感じたことを率直に教えてください
部門異動に対して、不安よりも「より多くのことを経験できるチャンス」という前向きな気持ちの方が大きかったです。長年、水系ウレタン樹脂の開発に携わってきたため、初めて扱う製品や技術も多く、日々学びの連続でした。各種製品や技術を自ら整理しながら理解を深める時間は、今振り返っても貴重な経験です。
また、開発業務だけでなく、製造現場や顧客対応を含めたさまざまな課題に直面しました。関係部門と議論を重ね、製造部門やお客様と密にコミュニケーションを取る中で、真摯に向き合い、正直に伝える姿勢の大切さを学びました。多くの人と出会い、さまざまな意見をいただいたことで、自身の判断軸を養えたことも大きな財産だと感じています。
技術者として最も面白さを感じるのは、課題に直面した際に仮説と検証を繰り返しながら、点と点がつながり、解決の糸口が見えた瞬間です。そして、自ら携わった製品がお客様に採用され、実際に世の中で使われていることを実感できたとき、ものづくりの仕事をしていて良かったと強く感じます。
また、部門長としては、一緒に働くメンバーの成長を感じられる瞬間が大きなやりがいです。若手社員が課題に真摯に向き合い、自信を持って説明やプレゼンを行い、製品を実際の生産ラインで立ち上げたときの表情を見ると、成長の過程に関われたことを嬉しく思います。失敗と成功を重ねながら成長できる環境をつくり、「この会社に入って良かった」と感じてもらえる機会を提供できていれば幸いです。
















