医薬・化粧品・電子材料を支える水溶性高分子 ― ポリビニルピロリドン(PVP)
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PVPは、1930年代後半にドイツで開発され、当初は血漿代替剤として医療用途に用いられてきた、生体適合性の高い非イオン性ポリマーです。現在では、その高い安全性から、一般工業製品にとどまらず、医薬品や化粧品など幅広い分野で使用されています。
PVPは、水だけでなくアルコールなど多くの極性溶媒に溶解し、他素材との相溶性にも優れたユニークな水溶性高分子です。分散性、保護コロイド性、可溶化性、皮膜形成性、接着性など、多彩な機能を発揮します。
医薬品分野では、うがい薬に用いられるポビドンヨードにおいてヨウ素を担持する基材として使用されるほか、錠剤の結合剤や難溶性有効成分の可溶化剤として利用されています。化粧品分野では、ヘアスプレーなどの整髪料において、PVPの皮膜形成による接着効果が活かされています。
さらに工業用途においても、水系分散・懸濁安定化剤として、半導体研磨(CMP)スラリー用の分散剤や、セラミック用金属酸化物粉体の懸濁安定化剤などに使用されています。PVPは、日用品から最先端材料まで、幅広い産業を支えるキーポリマーと言えます。
当社は2002年に国内でいち早くPVPの自社商業生産を開始し、輸入品に代わる安定供給体制の構築と新規用途の開拓を進めてきました。現在では、一般工業用途から化粧品用途、医薬品グレードまで、幅広い用途に対応した製品を展開しています。
PVP製品は、分子量に対応した粘度指標としてK値と呼ばれる数値で分類され、K-17、K-30、K-90などのグレードがあります。当社では、低分子量のK-17から高分子量のK-120まで、幅広いラインアップを有しています。低K値品は、液状インクやスプレーなど低粘度が求められる用途に、高K値品は、増粘剤や結合剤など、粘度や膜強度が求められる用途に使用されています。
また、用途に応じて、粉末タイプ(ピッツコール®シリーズ)と水溶液タイプ(ピッツコール®Lシリーズ)からお選びいただけます。
※「ピッツコール」は、第一工業製薬株式会社の登録商標です。
















