研究開発
シリコン負極に対応した高機能接着材料としての溶剤可溶性ポリイミドの開発
― リチウムイオン電池の高容量化と長寿命化への貢献 ―
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当社は、脱炭素社会の実現と環境負荷低減への貢献を軸に、SDGsやカーボンニュートラルに向けた取り組みを推進しています。カーボンニュートラルの達成には、再生可能エネルギーの利用拡大やモビリティの電動化が不可欠です。これらを支える蓄電池にはさらなる高性能化が求められており、その実現において材料開発は重要な役割を担っています。
携帯機器などに使用されるリチウムイオン二次電池の負極材としては、従来、黒鉛が主流でしたが、近年では高容量化を目的としてシリコン系材料(SiO, SiC, Si, Si合金系)の利用が進んでいます。一方で、シリコン系材料は充電時に膨張し、放電時に収縮するため、電極構造が不安定となり、電池容量が急速に低下するという課題があります。このため市場では、膨張を抑制し電池の劣化を防ぐ高機能接着材料への要求が高まっています。
そこで当社は、高強度・高弾性といった優れた機械特性を有するポリイミドに着目しました。中でも、高温での熱処理を必要とするポリアミック酸ではなく、イミド化済みで高温処理が不要な溶剤可溶性ポリイミドの開発に取り組みました。
設計においては、ポリイミド本来の高強度・高弾性に加え、高い接着性を付与することで、シリコン系材料の膨張・収縮を抑制し、電極構造の安定化を図ることを目指しました。
















